脂肪には中毒性がある

NHKの「クローズアップ現代」で、かつては世界的な長寿地域であった沖縄の方々の平均寿命が下がっていることを特集していた。理由は良く知られている。食のアメリカ化が本土より早く始まった沖縄の、お年寄りでなく若い世代の寿命が短くなっているから。アメリカ化とはつまり、野菜や芋を中心とした食事→肉や脂肪の多い食事への変化のこと。

 

おもしろかったのは、高脂肪食には薬物と同様の中毒性がある、という報道だ。脂肪には脳を興奮させる作用があり、興奮を抑えるために分泌される物質が満足感の感じ方を鈍くさせてしまうのだとか。こうして、以前よりもっとたくさん食べないと満足できなくなる、というメカニズム。

 

フルータリアンとローフードの最大の違いは、脂肪の摂取量を意識するかしないかにある。それこそ、私がローフーディストでなく「フルータリアン」にこだわる理由なんだな。