ヘンプ ― 最強のエコ植物

調味料にこだわることがフルータリアン継続の秘訣と考える私は、オイルにも当然こだわりがあります。健康的かつおいしいオイルを求めてあれこれ試してきました。結局コールドプレスト(冷温圧搾)のフラックスシードオイルという定番に落ち着いているのですけれどね。

ちなみに、フラックスシードオイルが多くの人に支持される理由は、αーリノレン酸が豊富に含まれるから。

 

ところが最近、実はヘンプオイルに含まれるαーリノレン酸は、フラックスシードオイルより多いということを発見し、ヘンプ(麻、大麻)に興味を持つようになりました。

 

ヘンプは大変成長が早く、肥料も農薬もなしでぐんぐん成長するのだそうです。成長する時は大量の二酸化炭素を取りこみ、土の浄化作用もある・・そう、放射能に汚染されてしまった福島周辺の土地も、ヘンプを植えることで浄化効果が期待できるのだそうです。

 

大麻はどのような環境でも生育するため、古くから世界中で繊維として、食用として、薬として、また神聖なものとして重用されてきました。日本では神道とのかかわりが深く、注連縄の材料でもあり、皇室に納めたりもするそうです。

 

それだけではありません。1940年頃アメリカの自動車会社フォードが発表したモデルは、ヘンプを原料とする強化プラスチック(鉄の10倍の強度だったとか!)をボディーに使用し、ヘンプオイルを燃料にして走っていました。今では、プラスチックも燃料も石油に取って変わられていますから、「麻=悪!!」というのは石油業界のプロパガンダであるという説、信ぴょう性は高いのではないかと、私は考えています。

 

どのような背景があるにせよ、従来はどこにでも生息し、人間の役に立ってきてくれた植物です。現在の状況は、まるで目の敵のように徹底的に攻撃していると、私の目には見えます。「悪いもの、いけないもの」一辺倒の印象を持つのは、やはり刷り込みの結果のように思えるのです。